在宅看護とは、病院の急性期を集中的な治療する場合は入院をしますが、慢性的な病気や安定期に入った病気の多くは自宅で看護を受けて療養できます。一般的には、かかりつけ医と相談や指示を受けながら自宅で家族が看護やケアを行っていますし、患者様の状況に応じて、デイケアや訪問看護サービスなども利用できます。 

在宅看護師のお仕事内容の概要としては、外来段階から積極的な在宅支援をしています。外来の現場で在宅移行支援や意思決定支援など患者様が望む療養計画をともに考えるACPを取り入れている。疾患を抱えながら地域で暮らしている高齢者の方が緊急入院すると日常生活に戻れなくなってしまうことがありますが、そのような場面を出来るだけ減らせるように外来段階で在宅支援を提供したり、地域と外来、病棟をつないだりと継続的な看護が出来るような責任があります。 

また、地域医療チームで患者様とご家族の希望をかなえていくことをしています。余命数カ月で在宅移行を進められた患者様とのご家族の場合は、始めのころの患者様のご家族がパニック状態になることがあります。その時には、ご家族の思いを聞きながら在宅医療の体制を整えて、ご自宅の時間で始めることができます。在宅勤務医や訪問看護師での支えていき、患者様のメリットになるような考え方で向き合っています。患者様や患者様のご家族の思いに寄り添えるように病院全体で地域医療に貢献していく努力が大事になります。