在宅勤務というのは、通常会社で働いている従業員が自宅で仕事をすることを言います。 

在宅勤務の目的は、労働力を補うこと、そして新型コロナウイルスのような災害に対応するためです。労働力を補うというのはどういうことかというと、在宅勤務には他の従業員とインターネットを通じて仕事ができればいいので柔軟に働けるという在宅ならではのメリットがあるからです。 

例えば、地方に住んでいる人が都会の会社で働いたり、出産や育児で主婦となった女性の就労が可能になったりします。また、障害を持ち通勤が難しい人でも自宅での仕事が許されるならば活躍できる機会が生まれます。 

そして、もうひとつの災害に対応についてみていくと、こちらも通勤をしなくて済むというメリットが生かされています。通勤やオフィスでの仕事などがなくなれば感染症のリスクを大幅に下げられます。また台風や地震でオフィスや交通網に深刻な被害を受ける、在宅勤務ができれば業務を止めずに済みます。 

なお、似たような働き方にテレワークがありますが、テレワークは仕事をする場所を問わない点が違います。在宅勤務は、テレワークよりも限定的な運用が求められ、仕事をするのは従業員の自宅だけです。 

そんな在宅勤務ですが、課題がいくつかあります。一般的に正社員だけができるものと思われていますが、派遣社員でもできます。ただし、実際に派遣社員ができるのかというと派遣会社との調整が必要です。あと仲間や顧客とコミュニケーションが取りにくいというデメリットがあるのに、仕事が成立するのかということも問題です。職種によっては、在宅勤務ができないこともあります。