モテる社長の法則


(更新日:2007年9月4日)

世の中を元気にしている成長企業。そのトップである社長には、キラリと世の中を魅了するカッコよさやモテる秘訣があるはず!
キャラ、ポリシー、ビジョンから湧き出るその魅力・・・etc。
普段接している社員だけに独り占めさせるのはもったいない。20代の私たちにもそのパワーをおすそ分けしていただこうと、世の中から一目置かれる"モテる社長"に接近し、その素顔に迫ります。

photograph by ASMAX/text by ニシノシンヤ


日本から世界で勝負できる会社を生み出したい。
浅枝 大志 氏

株式会社メルティングドッツ 代表取締役
浅枝 大志 氏


1983年生まれ。青山学院大学経営学部卒。デジタルハリウッド大学院デジタルコンテンツマネジメント修士課程修了。秋葉原にてメイド美容室を運営する会社立ち上げに参加。2006年11月、株式会社メルティングドッツ設立。同社、代表取締役に就任。自らクリエーターとしてコンサルタントとして、「セカンドライフ」などの企業参入支援を行っている。 著書:ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸(アスキー新書 8)



存在を知ってから、わずか3ヶ月でスピード起業。

すでに全世界で900万人以上(07年08月現在)が登録し、大手企業が続々と出店しているインターネット上の仮想世界「Second Life(セカンドライフ)」。そんなセカンドライフに魅せられ、存在を知ってからわずか3ヶ月で株式会社メルティングドッツを起業した浅枝氏にお話をお伺いしました。

【 Second Life(セカンドライフ)とは?】

アメリカのサンフランシスコに本社を置く、リンデンラボ(Linden Lab)社が運営する、インターネットの3Dバーチャルワールドサービス。自分の分身(アバター)を作り、世界中を旅したり、土地や島を購入し、家やショップを建築して楽しむことができる。またバーチャルのアイテムを作り、それを売買して収入を得ることも可能。セカンドライフ内では、リンデン・ドル(L$)という独自の通貨が流通しており、米$と換金できる。

 

−−セカンドライフをお知りになったキッカケは?

出会いは2006年7月。mixi(ミクシィ)の日記で、「こんなのあるよ」という感じで一行だけセカンドライフについて書かれていたことがキッカケでした。それで色々調べてみると日本では驚くほど情報が少ないことが発覚。そうなると人間知りたくなるもので、アメリカのサイトや英語のブログを読み漁ったんです。もともといわゆるゲーマーではないのですが、そのコンセプトやシステム、ビジョンに大きな可能性を感じました。「次のインターネットはこれだ!」と・・・。そうなると行動は早かったですね。セカンドライフ専門のニュースブログ「セカンドライフタイムズ」を立ち上げ、セカンドライフという存在を知ってから、わずか3ヶ月で株式会社メルティングドッツを設立しました。


−−なぜ、そんなに早く独立に踏み切ったのですか?



まず、日本において誰もやっていなかったというのが大きかったですね。セカンドライフ自体はアメリカを中心に4年ほど前からサービスは始まっており、大手企業が参入しビジネスのプラットフォームとしても活用されてました。ただ、この日本においては「ビジネスになる!」と思って実際に行動に起こした人がいなかった。私自身がアメリカ育ちだったこともあり、英語のサイトを翻訳しないで読めたので、その盛り上がりや可能性を肌で感じることができたんです。また小学生の頃からパソコンに触れて、インターネットを利用するのが日常になっていたことも大きかったでしょう。よくセカンドライフは、インターネットの黎明期に例えられるのですが、この新しいサービスも必ず先行者メリットがあるという判断で独立に踏み切ったのです。


−−今までのインターネットサービスとどこが違うのですか?



私自身、MMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)などのゲームも好きだったのですが、セカンドライフは根本的に違う点があります。それは共通の目的がないと言うことです。ある特定の場所に向かって旅をするわけでもないですし、敵を倒すこともありません。つまり、ゲームとは非なるもの。そこに集まってくる人たちは、それぞれ別々の目的を持って楽しんでいるのです。その大きな楽しみの一つが、リアルに近いコミュニケーション。 その中で話していると、実際に相手と会っているような感覚になります。空間と時間を共有することがデジタルの世界でできるというのが面白いですね。これまでの電話やメールとは全く異なるコミュニケーションが生まれると考えています。

 




安定を捨てる代わりに、自由を手に入れた。

−−まだ、お若いですが昔から起業家志望だったのですか?



いえいえ、元々は会計士を目指していました。親が会計士ということもあり、大学を選ぶ際も、授業が楽でダブルスクールしやすいところにしたぐらいです。ただ、大学3年生の秋ぐらいから独立の道を意識するようになりました。ちょうど就職活動を始めた時期です。一応、記念受験的な感じで数社は受けましたが、実際に就職することはありませんでした。

大学卒業後は、デジタルハリウッドの大学院に進学。自分の人生で初めてやりたいことがあって入った学校です。講師の方が、現役の社長ということも大きかったですね。最初から起業を視野に入れていましたので、コネクションやネットワーク作りにも役立ちました。


−−独立という選択肢に、不安はなかったですか?



そうですね。これは私の考え方ですが、会社に入ることでかなり制約は多くなると思います。例えば、何十年のローンを組んで家を購入しても、会社から「明日から福岡に転勤」と言われれば、それに従わなければならない。会社を辞めるか、物件を売るか、単身赴任するか、選択肢も限られてくるわけです。

もちろん会社に所属することで、ある程度は安定した生活を保障されます。ただ、今の時代、どんな会社だって10年後どうなっているか分からない。極論、国さえも信用できない。そんな中、サラリーマンとしていくら頑張っても、その未来を自ら変えることはなかなか難しいと思います。なので私は独立することで、安定を捨てる代わりに自由を手に入れた。自分の力で生きていく道を選んだのです。

 

−−ご自身の性格をどのように分析しますか?



一言で言うと「飽きっぽい」(笑)。ずっと熱中していたことや興味のあることでも、なんとなく先が見えると途端にやる気がなくなってしまうんです。例えば、私が飲食店ビジネスを始めるとします。最初は、成功するかどうか分からないので必死に頑張ります。ただ一店舗目が成功し、全国展開を考えられるようになったら、売上が倍々に上がっていることが簡単に計算できてしまう。そうなると、「私がやらなくてもいいかな」と思ってしまうんです。

つまり、自分じゃないとできないことをずっとやっていきたい。そういう意味では、セカンドライフは正直まったく予測ができないので私には合っているんじゃないでしょうか?事業計画書を書けと言われても、非常に困りますし。。。ただ現在、この分野に関して私たちは先行しています。自分が進む道が、新たなスタンダードになる。この感覚を味わえることは、経営者としても大きな経験をさせてもらっていると思いますよ。


1日のスケジュール
11:00 出社
12:00 クライアントとのランチミーティング
13:00 コンサル先での打ち合わせ(外出)
14:00 コンサル先での打ち合わせ(外出)
15:00 各種資料作成
16:00  セカンドライフで仕事
20:00  食事
21:00  セカンドライフで仕事
24:00〜27:00 セカンドライフでユーザーとコミュニケーション
27:30 就寝



時代が変わる。その中心に自分たちがいたい。

−−今後、どのような事業的な戦略をお考えですか?



まずは、メディアになることを目指しています。現在、私たちが力を入れているのが「日本人専用島メルティングドッツ・ウォーカー」。角川グループさんと提携してセカンドライフのポータルコンテンツにしようと考えているんです。実は既に世界で見ても、ユーザーの登録率、平均滞在時間などの数値がトップなんです。よくメディアで取り上げられるニュースで、セカンドライフにログインしてみても人がいないということが言われますが、私たちに限っていえばそれは嘘ですね。

こういう新しいメディアや概念に対し、否定的な意見が出るのは当然。ただ、私たちは実際に沢山のユーザーの動きを目の当たりにしているので、まったく気にしていない。むしろ時代が変わろうとしている時に、中心にいたいじゃないですか。だから、自信を持って今は突っ走るしかないんです。


【 日本人専用島メルティングドッツ・ウォーカーとは?】

2007年3月オープン。日本人ユーザーがよりわかりやすく、簡単にセカンドライフを始めるためのチュートリアル設備。操作方法、各種メニュー解説、物の作り方の他、無料の日本人型アバターや、フリーアイテムなどが手に入る。入会登録システムを公開した事例は日本初、世界で二番目。世界で10数個しかない、リンデン社の公式コミュニティにも登録されている。2007年7月、角川グループと提携し、メルティングドッツ・ウォーカーとしてリニューアルオープン。

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−−20代の方へメッセージをお願いします!



私自身、日本から世界と戦える会社を生み出したいという夢があります。任天堂などは、そのお手本。「ニンテンドーDS」や「Wii(ウィー)」などハードだけでなく、ソフトの部分で常に新しい価値を生み出す力を持っている部分で憧れています。なので、私たち20代がどんどん海外で活躍できる世の中になればいいですね。

ただ私のまわりでもそうなんですが、今いる環境を嘆く若い人が多い。例えば、「給与が安い」とか「仕事が面白くない」とか・・・。でも、それは自分が蒔いた種がそうなっているのであって、結局は自分の責任だと思うのです。3年後どうなりたいかを具体的にイメージすれば、今やるべきことが見えてくる。私自身も起業することを決め、大学院に進学し、こうして独立することができました。皆さんも、数年後必ず結果が出ると信じて今を精一杯頑張ってください。





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浅枝氏愛用アイテム
【愛用アイテム1】 【愛用アイテム2】 【愛用アイテム3】

【4色ボールペン】

LAMY2000という4色ボールペンです。もちろん他にも色が使い分けられるボールペンはあるのですが、細身のデザインと、向きを変えるだけで色が切り替わる機能性に惚れました。これまで筆記具はどうせ失くすから安物でいいと思っていたのですが、このペンはなぜかいまだに手元にあります。

【無線マウス】

セカンドライフをノート備え付けのタッチパッドで操作するのは拷問に近いので (笑)オフィスでも外出先でもつかえるような、少し大きめの無線マウスを常備して います。パソコンを開いたらどこでも仕事ができるようなスタイルを目指しています。

【イーモバイルカード】

「本物のオフィスは必要ない!」ということを実践するために購入。

まだ使える範囲は狭いですが、主に東京で活動するのでどこからでもブロードバンド環境が使えて、かつセカンドライフが動くので、プレゼンなどでは敵なしです。とはいっても、ハイスペックノートを使っているからかもしれませんが。


【浅枝氏の最近の著書】
テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0 (単行本)

テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0 (単行本)
Joseph Jaffe (著), 織田 浩一(翻訳)

 

浅枝氏が、セカンドライフをどのように活用すべきか、と考えていた頃に読んだ本。

WEBの拡大、マスメディアの弱体化の時代に備えたマーケティングのヒントが書かれている。
「広告の知識は素人ながら、この本を読みながらマスとは対極に位置するであろうセカ
ンドライフの広告活用法や、新たな効果測定の仕組みなどを考えるきっかけになりま
した。」とのこと。

 



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