モテる社長の法則


(更新日:2007年6月5日)

世の中を元気にしている成長企業。そのトップである社長には、キラリと世の中を魅了するカッコよさやモテる秘訣があるはず!
キャラ、ポリシー、ビジョンから湧き出るその魅力・・・etc。
普段接している社員だけに独り占めさせるのはもったいない。20代の私たちにもそのパワーをおすそ分けしていただこうと、世の中から一目置かれる"モテる社長"に接近し、その素顔に迫ります。

photograph by Shuhei Hori/text by ニシノシンヤ


全人類の脳と脳をつなげたい。
上田 祐司 氏

株式会社ガイアックス

代表執行役社長CEO 上田 祐司(うえだ ゆうじ) 氏


1974年大阪府茨木市生まれ。同志社大学経済学部卒業。起業を志し、独立支援の業務内容が特徴の株式会社ベンチャー・リンクに入社。1999年3月に有限会社ガイアックス設立、代表執行役社長CEOに就任。2005年セントレックスに株式上場。創業以来、"Empowering the people to connect" (「人と人をつなげる 」)を企業理念に掲げ、「コミュニティ−」に特化した様々なネットビジネスを展開している。


学生時代はアルバイトとボランティア活動に明け暮れる日々。

個人向けHPなどの企画・開発・運営及び法人向けの各種ASPの提供・コンサルティングを展開するガイアックス。最近では、雑誌と連動した投稿型SNSや、WEB2.0の要素を取り入れたソーシャル家計簿サイトなどユニークなサービスも展開している。若干24歳で同社を立ち上げた上田氏に、20代の頃のエピソードをお聞きしました。



−−学生時代はどういう風に過ごされたんですか?



学校にはほとんど行かず、ボランティア活動とアルバイトに精を出していました。ボランティアの方は、子供たちと一緒に山へキャンプに行ったり、海外へ旅行したり、市の教育委員会関係の活動がメインでした。私自身が子供の頃、ボランティアの学生の方々に色んなところに連れて行ってもらい、その経験から自分も恩返しできればと思って参加していたのです。あとアルバイトの方は、本当に色々やりましたね。結局、30個ぐらいはやったんじゃないでしょうか。高校の頃、初めてやったのが某大手ハンバーガーチェーン。年齢に関係なく実力次第で任される仕事の範囲や時給が上がっていく仕組みに感動すら覚えました(笑)。その醍醐味を味わって以来、自分に裁量を与えられるバイトをやるようになりましたね。最終的には、焼き芋やハンバーガーの屋台を自分で運営したり、完全歩合制で英会話教材の営業もしました。そう言う意味では、独立心というのはこの頃養われたのかもしれません。



−−就職活動では、何か会社を選ぶ基準ってあったのですか?



そうですね。元々、学生時代から自分の裁量で結果を出すことにやりがいを感じていましたので、漠然と自由度の高そうな会社が良いなと思っていました。最終的に選んだのは、ベンチャー・リンクです。「独立しようと思っている人しか採らない」というような採用方針が決め手になりました。他にもいくつかコンサル系やIT系の会社を受けたんですが、私自身「10年後ぐらいに独立」ということが頭にあったので、その為に効率良く様々なことが学べるんじゃないかと思ったんです。


独立を目標に、カプセルホテルで寝泊まり社会人スタート。

−−社会人1年目は、どんなスタートだったのですか?



入社して最初にやったことと言えば、ライフプランを描くことでしたね。人生のスケジュールをまず決めてしまうんです。私の場合は、20代前半で結婚。子供を作って、ある程度世話が掛からなくなったら、社会人10年で独立。そして、会社設立から12から15年で上場!と計画しました。こういう風に目標に具体的年数が入ると、今遊んでいる場合じゃないと思うようになるんです。TVを見ることさえも、サボっているようで本当に怖かった(笑)。上京後も、部屋は借りずにカプセルホテルで寝泊まりしていました。ほぼ毎日、会社に入り浸りの状態。一人で会社に残ってよく仕事や勉強をしてましたね。



−−ベンチャー・リンクに入って良かったことは?



様々なビジネスの立ち上げや成長の過程を見ることができたことですね。ちょうど私が入社した時は、ベンチャー・リンクが「ガリバー」や「牛角」に力を入れ始めたところ。何もない状態から、プロモーションを行って実際に数100店舗体制まで増えていく過程を見られたのは今考えても本当に良かったですね。ベンチャービジネスは、勝者総取りという面があるんで、ゆっくり成長させていくのは安全のようにみえて実は危険なことなんです。いかに一気にスピード感を持って立ち上げていくのが大切かということを学びました。



−−実際に独立に踏み切ったキッカケは?



社会人として働きながら、休みの日にフリーマーケットに出店してみたり、焼き芋屋を運営してみたり、実験的なことをやりながら独立の機会を探っていました。そんな時、ヤフーが日本に登場し、設立からわずか1年半ぐらいで上場してしまったんです。それまでの常識では考えられないスピードだったので、ある意味衝撃を受けました。なので、起業するなら絶対インターネットビジネスだと確信したんです。

あとは同期で一番営業成績の良かった山根(現:同社取締役 小方麻貴)の存在も大きかったですね。ある日、仕事帰りの飲みの席で、「将来何か一緒にやろうよ」と話が盛り上がったことがありました。その翌日彼女から「私、辞表出したけど、上田君も出したよね?」と言われたんです。一瞬、戸惑いながらも「今、書いているところ」と言ってしまった(笑)。それで結果として、私も一緒に退職し独立することになったんです。


1日のスケジュール
8:30〜9:00 マネージャー陣とのミーティング

9:00〜9:10

朝礼
10:00〜11:00 クライアントとのミーティング
11:30〜13:00 社外の方とのランチ
14:00〜15:00 社内会議
15:30〜16:30 クライアントとのミーティング

17:00〜18:30

部署レビュー
19:00〜22:00 新人向けレクチャー
22:00〜23:00 食事 ★夜は会食が入ることも多いです。
23:30〜25:00 オフィスにて仕事

常に市場価値を意識しながら、自分をアップデートしていく。

−−御社の求める人物像も独立心の強い方ですか?



そうですね。ただ、必ずしも誰もが会社を辞めて独立した方が良いと思わないですね。それよりも、まず「独立した人間」であるっていうのがすごく重要。当社では、できるだけ社内の情報や知識をオープンにして、個人個人が自主性を持って取り組めるようにしています。会社の現金の残高さえ社員に公開しているぐらいですから。私たちが目指しているのは、情報が共有されることで全てが癒される社会を作ること。つまり、全人類の脳と脳がつながっているようなイメージです。超効率的な世の中にしたいと考えているので、まず私たち自らがそういう組織でありたいと思っています。


−−20代の方に対して何かアドバイスはありますか?



私もそうだったのですが、まずライフプランを描くことは大切だと思いますよ。そうすることで、今何をすべきかが見えてくるはずです。あとは定期的に、今自分が一体何をやっているのかを棚卸しするのもオススメです。そこで整理整頓することで、またハイパフォーマンスで力を発揮できる。今の時代、1つの会社での環境依存度が高まるのは危険なことだと思うんですね。常に、自分の市場価値に関心を持っておくことも重要じゃないでしょうか。例えば、転職サイトなどで自分の経験やスキルなら、どんな会社が求めているかを調べておくとか。今の力を把握し、更に自分をアップデートしていこうと前向きに考えられるようになるはずです。実は社員のこういう行動は、その会社としても良いこと。他社から欲しいと思う人材を数多く抱えておくことは、長い目で見れば絶対プラスですから。なので、オフィスの共有スペースなどに就職情報誌を置いておくのも良いかもしれませんね(笑)。

あと現在、就職や転職活動をしている方へのアドバイスとしては、今入ろうと考えている会社の方とできる限り多く接触する機会を持った方が良いですね。良い会社っていうのは、5人・10人・20人と誰に会っても、大きく話にブレがないんです。ただ、面接や説明会ではエース級の社員をぶつけて来るので、本当のところが見えにくい。そう言う意味では、当社が積極的に行っているインターン制度や最近注目されている雇用形態「紹介予定派遣」などで、一定期間その会社で働きながら見極めるのも良い方法ではないでしょうか。



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上田氏アイテム
【愛用アイテム1】 【愛用アイテム2】 【愛用アイテム3】
7〜8年前にあるセミナーで出されて以来、毎日欠かさず飲むようになった天然炭酸水「ペリエ」。単なるミネラルウォーターより、カラダにも良いということで社員メンバー達にも勧めているそうだ。いつでも自由に飲めるよう会社の冷蔵庫に常備されているそうです。 高校の頃に、持ち運びに便利な大きさになってから、ずっと携帯電話を利用。 毎年、新しい機種に買い換えるので、現在のものは何十台目?たまに自分よりも携帯電話の方が、上田祐司としてのアイデンティティを持ってるんじゃないか?と思うこともあるそうです。 PCとの出会いは小学校4年の頃。中学生ぐらいまでプログラミングを趣味でやっていたそうです。軽くて・バッテリーが長持ちするので、上記写真のノートPCのシリーズのシリーズをずっと愛用。普段はこれを持ち運び、社内のイントラにアクセスして常に社員メンバーと情報共有しているそうです。

【上田氏が影響を受けた本】
生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える

『生きがいの創造―“生まれ変わりの科学”が人生を変える』
著者:飯田 史彦 (PHP文庫)


人間の生まれ変わりについて書かれた書籍だが、著者が経済学者であることが面白い。上田氏が学生時代に就職を決めた後、経済書を読みあさっていたときに出会った一冊。実はベンチャー・リンクに入社してみると、会社からこの本が社員全員に配られていたそうです。「やっぱり、この会社やるな!と思いました」(上田氏)とのこと。

 

生まれ変わりを信じる人も信じない人も、一度読んでおいて損はないオススメの一冊!



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