モテる社長の法則


更新日:2005年10月5日

世の中を元気にしている成長企業。そのトップである社長には、キラリと世の中を魅了するカッコよさやモテる秘訣があるはず!

キャラ、ポリシー、ビジョンから湧き出るその魅力・・・etc。

普段接している社員だけに独り占めさせるのはもったいない。20代の私たちにもそのパワーをおすそ分けしていただこうと、世の中から一目置かれる"モテる社長"に接近し、その素顔に迫ります。

photograph by Kuramitsu Kiyoshi/text by Nakajima Takamasa



インターネットを通して世の中を前進させていきたい。
田中 良和 氏 グリー株式会社 代表取締役社長
田中 良和 氏

日本大学卒業後、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社に入社。経営戦略セクション海外事業担当を経て、2000年2月、楽天株式会社入社。オークションやアフェリエイトなどのシステムを確立。2004年2月、ソーシャル・ネットワーキング・サービス「GREE」を開発。2004年10月に同社を退職、12月にグリー株式会社を設立。現在代表取締役社長を務める。



日本初のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)であるGREE。その人気振りから株式会社化されてしまったほどのGREEは、田中社長が楽天で勤務していた時代に一人で立ち上げたもの。そんな時代の開拓者である田中社長の楽天時代の逸話やGREE開発の経緯、20works(ニーゼロワークス)世代へのメッセージなどをお聞きしました!!


−−インターネットに飛び込んだきっかけは?



大学生の頃から"インターネットのビジネスが来る"と感じていて、働くなら当然インターネット業界だと考えました。当時はインターネット会社そのものが少なかったので、大企業のインターネット子会社に就職することにしました。

選んだのはソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(So-net)。念願の"インターネットに関われる仕事"に就けて嬉しがっていたのですが、入社して数週間、全然楽しくないんですね。インターネットが大好きな人たちの集まりだと思っていたら、違ったんです(笑)。まわりはビジネスライクで、「インターネットLOVE」な僕としてはちょっと理解も共感もできないわけです。

それにインターネット業界って朝から晩まで働いているものだと思ってたんですけど、みんな8時に帰っちゃう。「これでいいのかなぁ」と。そこで気づいたんですが、僕はインターネットベンチャーが好きなのであって、インターネットの会社なら何でも良いというわけじゃなかったんですね。

そんな時、10日間休みを取って、アジアを一周し、色々考えて今すぐ会社を辞めようと決断しました。


−−それで楽天へ転職されたのですね


たまたま友人が楽天に勤めていて、紹介で社長の三木谷さんとも一度食事させていただいたんです。その後、社員が40人位しかいない時の楽天に入社しました。なにより大好きなインターネットベンチャー。嬉しかったですね(笑)

入社直後には、突然「個人間オークションやるって決まったから田中君、作っといて」って言われたんです。プロジェクトには5人いたんですけど、僕の他はエンジニアとカスタマーサポート、編集記事を書く人でしたから、何から何まで一人でやるしかない。一人でページを作って、一人で企画して、一人で…という感じでした。




起業して会社を立ち上げるというのは、私にとってはごく自然な事でした。


−−起業の経緯を教えてください。



オークションサイトを作った後も、くじメールのシステムやアフェリエイトプログラムなど色々作り、充実した毎日でした。

一方で私はユーザー向けのサービスを極めたいという思いが強まっていく。楽天はショッピングモールの会社ですから、自分が本当に望むサービスは作れない、徐々にそう思うようになったんですね。

そんな頃、趣味で作ったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のGREEが予想外にみなさんの間で流行ってしまいまして、楽天の仕事とGREEとで本当に大変でした。まるで修行をしているような感じでしたね。辛いなぁと思っても、もはや辞められない。それだけ広がっちゃうと社会的責任も発生してきますし。

それでGREEを会社にして、フルタイムでやることを決めました。


−−田中社長の仕事をする上でのモチベーションは何ですか?


"これは来る!"と思ったものはやらないと気が済まないタイプなんです。誰かが同じアイディアを形にして成功したら悔しいじゃないですか(笑)

学生の頃から、好きで好きでしょうがないことをやっているうちに、気づいたら"あれ?儲かっちゃってるよ"みたいな、そんな仕事の仕方をしたいと思っていました。

プログラムが書けるようになっていましたから、自分の思ったことが自分でそのまま形にすることが出来るだからますますその思いが強くなっていきましたね。



1日のスケジュール
8:00 起床 新聞・ニュースチェックなど
9:00 自宅を出る(歩いて通勤が基本)
9:30 出社 (朝食はコンビニで買ってきたもの)
9:45 開発部門ミーティング
10:00 マーケティング部門ミーティング
10:30 営業部門ミーティング
11:00 サービス仕様決定ミーティング
12:00 社外の方とオフィス近くでランチ
13:00 デスクワーク
15:00 取材対応
17:00 サービス仕様決定ミーティング
18:00 デスクワーク
21:00 社内スタッフ全員集まって月末恒例の飲み会
24:00 帰宅 残務処理 メールチェックなど
25:00 HDDレコーダーで録画したテレビ番組鑑賞
26:00 就寝


人生の節目に必ずあるのが写真。1枚1枚にそれぞれストーリーがあるんです。


−−今後はどのようなことに取り組んで行きたいですか。



GREEとかSNSだけではなく、インターネットそのものにものすごく可能性を感じているのでインターネットを通して世の中を前進させていきたいと思っています。

SNSだけじゃなくて、くじメールでもブログでもいつかは誰かがやるんですよ。僕だけが思いつくことじゃない。必ずしも僕ががんばる必要はないんです。

自分ががんばる価値って何だろうと考えた時、"早くやること"かなと思うんですね。出来るだけ早くユーザーのみなさんに提供するために、新しいサービスを考える。いつかは誰かがやることの前倒しをしたいんですよね。それもできればGREEというサービスを広げる形でやっていけたら良いと思っています。


−−20works(ニーゼロワークス)世代へのメッセージをお願いします。



GREEでもいいし、そうでなくても良い。「はやくこの業界に入って来てほしい!」と思っています。インターネットベンチャーでは、会社はもちろん自分自身の成長が実感できるところだと思うんです。
普通では得られないようなお金を持っている人がまわりにいたり、朝から晩まで寝ないで働いている人がいたり、可能性とか夢とか未知なるものとかがいっぱい詰まっている。若い人間たちで、もっともっと創っていきたいですよね。





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田中氏アイテム
【愛用アイテム1】 【愛用アイテム2】 【愛用アイテム3】
ソニーが大好きな田中社長。ソニー好きが高じてSo-netに入社したぐらい。このパソコンは社会人2、3年目のときに初めて自分専用として購入した思い出の一品。GREEのサービスもここから誕生した。 「今日はGREEの利用者が何人増えたか、毎日この携帯電話にメールで送られてくるんです。」最近は毎日500人位ずつ増えているそうだ サイトを制作する際に、まずはこのメモ帳にイメージを書いていく。中を見るとアイディアや図案がいっぱい。「文字が大きいので一文字に4マス位使っちゃうんですよ(笑)」


【田中氏が20works世代の時に影響を受けた本】
二十歳のころ 『二十歳のころ』
立花 隆(著)

作家でありジャーナリストでもある立花隆氏が、東大の授業の一環として行ったものを生徒が本にしたもの。

「立派な人って昔から立派なんだと思ってたんですよ。でもこの本を読んで、そうではないんだと分かりました。人生はこれからどうがんばるかであって、僕にもまだ可能性があると安心しました(笑)」


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